起業をしたいので、自分にもできる仕事がないかと考えている女性(47)がいました。普段は専業主婦をしているとのこと。家事なら慣れているし、自信もあるので、家事の分野で起業しようと考えました。どのようなビジネスが考えられるでしょうか。
まず1つ目は、他人の家事を代行するサービス、通称「家事代行」です。共働きなどで忙しい家庭や1人暮らしの方に代わり、掃除、洗濯、買い物、料理、子供の送迎などを、お客さまの要望に合った形で提供します。家政婦の方を雇うよりもリーズナブルなので、最近は家事の一部を代行してもらう家庭が増えてきました。相場は週1回2時間で、月額2万~3万円くらい。交通費などを考えてサービスの提供エリアを決定します。場合によっては知人など他の主婦の協力も得つつ、継続的に行う必要があります。
2つ目は、家事に関するセミナー開催や個人レッスンをして、家事のハウツーを教える事業です。実施するには対象者を絞り、顧客のニーズに合う内容を提供する必要があります。例えば、参加者を男性に絞った「男家事(だんかじ)」セミナー、結婚直前の方を対象にしたセミナー、家事の労力を減らすために、整理収納の基本から学ぶセミナーなどです。
3つ目は、家事専門の資格認定制度をつくるという方法です。資格認定ビジネスの売り上げは、講座の授業料、テキスト教材費の他、認定料や更新料、認定後は会員から受け取る会費など。一般社団法人を設立して、「○○協会」としているところが多いです。
資格認定ビジネスでは、その資格を取得することによるメリットをどれだけ用意できるかがカギになります。例えば「家事能力が一定以上あることを対外的に証明でき、婚活に役立つ」といった利点や話題性があれば、受講者が増えてゆく可能性があります。
女性は現在、この3つそれぞれのメリットやデメリット、自身の適性やビジネスとしての可能性などを検討しているところです。