旅行会社勤務の男性が、定年退職を機に起業をしました。旅行業での知識と経験を生かし、外出が困難な人を対象に生活用品などの買い物を代行したり、外出・旅行などに同行したりするサービスです。サービスを知ってもらうためにホームページを作成したものの、反響がよくありません。今回は、ホームページの「認知度アップ」の方法について紹介します。
消費者がインターネットで商品を選ぶ場合、ヤフーやグーグルといった検索エンジンで「こんな商品が欲しい」とキーワードを入力して探すという特徴があります。そのため、ホームページを見つけてもらいやすくする工夫をお勧めしました。
代表的な対策が「SEO対策」です。SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジンの最適化)の略。検索エンジンに特定のキーワードを入力して検索をしたときに、より上位に表示されるように工夫することです。主に2つの方法があります。
1つ目は、ホームページの更新頻度を高め、ホームページのタイトルや文中に検索されそうなキーワードをちりばめる方法です。2つ目は、他のホームページからリンクをしてもらうことで、自社のホームページへの訪問者を増やすという方法です。
グーグルなどの検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットが巡回して情報を収集。「ユーザーにとって満足度の高い、有益な情報を提供しているホームページ」を評価して検索結果に反映する仕組みになっています。
このため、SEO対策で検索上位になれば、ホームページがより多くの人の目に触れやすくなり、問い合わせや資料請求、見込み客の増加につながるわけです。
男性の場合、「買い物代行」「旅行同行」といったキーワードをホームページの内容に盛り込み、検索されやすいようにしました。また、行政のサイトにバナー広告を出しました。工夫の成果が徐々に表れ、問い合わせや資料請求が増えたそうです。