Q 園芸療法を活用したガーデンアドバイザーになりたいと思っています。園芸療法とは、花や緑などの自然に接することを通じ、心や体の回復を図る療法です。高齢者やデイサービス利用者に手伝ってもらい、公園で行う許可を取りたいと思います。
A 近江商人で有名な「三方よし」(売り手によし、買い手によし、世間によし)になっていますね。園芸療法参加者は健康維持に、公園管理者は維持管理が低コストになり、公園利用者は公園がきれいになる。それぞれが幸せになるビジネスプランですね。
まず、競合サービスを調べてください。公園での清掃や剪定(せんてい)となるとシルバー人材センターなどと競合するので、御社の強みをはっきりさせましょう。場所に合った花を提案し、花植えから育て方まで助言するという点が強みとなります。
Q 営業先は行政、集合住宅、個人宅、介護事業者などを考えています。仕事を手伝ってくださる方は、高齢者やデイサービス利用者を想定しています。
A 営業先をリスト化してスケジュールを立てましょう。法人向けのBtoBと、個人向けのBtoCでは、営業方法が異なります。前者は電話で商談の予約を取ったり、人づてに紹介してもらい提案したりする形で、高額取引になりやすく、実績も重視されます。
一方、後者は個人宅に直接営業するので、地域を絞り新聞折り込みやポスティングでの告知が有効。ガーデニングセミナーなどを無料開催し、参加者にガーデンアドバイザーの仕事を営業する方法もあります。
営業先の優先順位は、BtoBの営業経験がなければBtoCから始めるなど営業のしやすさ、見込み客のあてがあるかなどを考えて決めましょう。起業して最初の3カ月間の営業先とそのアプローチ方法が明確なほど、売り上げが上がるのが早くなります。
また仕事を手伝ってくださる方からは、誓約書など簡単な覚書をもらうと良いでしょう。責任をもって仕事をしてもらうため、してほしいこと、してはいけないことを明記します。彼らがけがをした場合に備えて、損害保険の加入も検討しましょう。