個人事業主としてサークル活動的なウクレレ教室を開業し、定期的にイベントを開いている男性(60)がいます。会社員の頃は、地域との関わりがほとんどなかったのですが、地域に根付いた起業を考えました。今日は、趣味の活動を通じたコミュニティービジネスについてお話しします。
■開催実績を伝える ウクレレの練習会や演奏会を開いたら、ホームページ上に開催実績を載せると良いです。人が大勢集まっていることや開催の頻度を伝えることで、教室の信頼が高まります。開催実績を伝えるために写真を撮るのを忘れずに。
■組織化する イベントごとに集客するのは大変です。定期的に参加してもらうために、参加者を会員組織化しましょう。会員登録があると過去の参加者に声がかけやすくなります。用紙を作り、名簿にしましょう。
■会員サービスや料金 会員登録によるメリットやサービスを考えましょう。また、料金については「会員登録は無料で、イベントに参加する都度、参加費を受け取る」「年会費を徴収し、イベント参加費を無料にする」などの方法があります。
■会員規約を作る 組織として運営する以上、組織のルールを決めることが大切です。会員規約には、会員組織の目的▽入会資格▽入会手続き▽サービス・会費▽会員資格を喪失する場合-などを盛り込みます。
■集客 限定された地域で行う場合は、地域を絞ったダイレクトメールや折り込みチラシ、地域限定で発行しているフリーペーパーが有効です。広告料がかかりますが、地域を限定しているので、比較的安くなります。
■範囲を広げる イベント開催の範囲を広げたいときに悩むのが人手です。すべて自分で運営しても良いですが、毎回となると大変です。その場合は、教える技術のある会員に、認定講師になってもらうことも考えましょう。地域ごとに講師を置き、信頼できる講師に運営を任せることが大切です。
男性は、近所でイベントを開催し、人の輪を広げていきました。現在は、教える技術のある人に声をかけ、地元以外でも、サークル形式のウクレレ教室が開かれています。