手作りバッグの販売で起業したい女性(49)がいます。ただ、専業主婦でビジネスの経験がほとんどないので、分からないことが多く、不安だそうです。今回はそんな方にお勧めの「創業スクール」についてご紹介します。
起業は経済の再興や雇用の拡大につながる可能性があるため、近年、国や地方自治体は積極的に創業支援を行っています。
その一つが経済産業省の事業である「創業スクール」。実際のスクールの運営は委託を受けた民間の会社やNPO法人などが行い、創業に必要な基本的な知識を学べるほか、創業のテーマや収益性、将来性などを検討してまとめ、金融機関や取引先候補に提示するための「ビジネスプランの作成」までをサポートしてくれます。
講座は(1)新たに創業を予定している方向けの「ベーシックコース」(2)すでに事業を行っている方が、業態転換や新事業を行う「第二創業」の際に必要な事柄を学べる「第二創業コース」(3)起業したい女性向けの「女性起業家コース」(4)(1)に加えてそれぞれの業種に特化した内容を学べる「業種別コース」-の4つに分かれています。
(1)の「ベーシックコース」では、創業時に必要な経営に関する知識やノウハウ、起業にともなう手続き、資金調達の方法などの実務的な内容を学べます。
(3)の「女性起業家コース」では(1)に加えて、女性ならではの視点を生かした商品・サービスの開発や、出産、育児などをはじめとするライフイベントとの両立、女性起業家との交流なども盛り込まれます。具体的なカリキュラムは地域のスクールによって異なりますが、どのスクールでも「ビジネスプランの作成」までのサポートはしてくれます。
今年度は全国135カ所で開講されており、受講料は5400~1万800円。体験講座は無料で受講できます。地域のスクールは「創業スクール」のホームページ(www.sougyouschool.jp)で検索できます。
女性はさっそく、近くのスクールを探して「女性起業家コース」に申し込むことにしました。一緒に学ぶ仲間ができれば起業への励みになると張り切っています。