「人に教えること」を定年後の仕事に考える人は少なくありません。会社時代に得たスキルを大学や専門学校などで教えたり、研修講師としてビジネスパーソンに教えたりするなど、自己のビジネス経験をもとに教える、という選択を考える人が多いと思います。
また、ビジネス経験と関わりなく、写真撮影、楽器演奏、アート、スポーツ、ダンスなど、自分の趣味、得意とすることを人に教える教室を開くことを選ぶ方もいます。こちらも、「自分のやりたかったことを起業テーマに選ぶ」という意味ではすてきですね。
ビジネス経験にしろ、自分の趣味にしろ、人に教えることを副業にできないものか? と考えると、「教室はどうする?」「生徒は集まる?」「スケジュールは大丈夫?」など心配することがたくさんでてきます。
そこで、「人に教えたい人」「教えてほしい人」の両方をマッチングしてくれるサービスが出てきています。「プライベートコーチ」というキーワードで検索すると、いくつか大手の講師と生徒のマッチングサイトが出てきます。その中で「コーチ募集」とか「講師募集」の案内を調べてみてください。
これらのマッチングサイトは、いろんなジャンルで生徒を募集しており、生徒の希望ジャンルと教えたい講師(コーチ)をつないでくれます。ビジネス関連はもちろん、カメラやスポーツなどを教えてほしいという生徒が多いようですし、英会話など語学系も人気が高いようですね。
これらサービスの多くは講師や生徒の行きやすい場所を事前にすり合わせできるようにされていて、生徒は会社帰りに、講師は仕事の都合にあわせて個人レッスンを行うということが可能です。費用の支払いは、生徒からマッチングサービス会社を介在して講師に支払われるようです。
そういった講師経験を積んで、「人に教える」ということを定年起業のテーマとして検討してみてはいかがでしょうか? (取材・構成:藤木俊明)