長いビジネス経験の中で、いろんな方の名刺を受け取ってこられてきたでしょう。名刺フォルダの中には、たくさんの名刺が眠っているのではないでしょうか? 定年起業には、これまで経験してきた業界周辺のネットワークを生かすのがベターです。名刺を眠らせておく手はありません。
ところが、「あの人に連絡を取りたいけれど名刺をどこにやったのだろう?」とあわてた経験はありませんか? メールのやり取りをしていればまだ何とかなるかもしれませんが、そのメールも埋もれたかもしれません。だいいち、会社を定年退職してしまったら、これまでのメールアドレスは使えませんよね…。
定年起業に備えて、もう一度これまでの名刺をデータベース化して活用することを検討されてはどうでしょう。今ではいろいろな名刺管理サービスがあります。便利なのが、スマートフォンで名刺の写真を撮り、アップロードするとデータベースにしてくれるものです。たとえば『Eight』(https://8card.net/)は基本サービスが無料です。
これまでいただいた名刺がいつでもパソコンで一覧でき、たとえば会社名とか氏名で検索できます。名刺を撮影したりするのは手間なので、名刺のスキャンを代行してどんどんデータ化してくれる『スキャンマン』(http://www.scanman.in/)というサービスもあります。
要は名刺フォルダにしまっておくのではなく、データ化してデータベースに活用することですね。どのサービスも一長一短がありますが、こういったサービスを利用して、定年起業の準備に、人脈の棚卸しを検討してみてはいかがでしょうか。 (取材・構成:藤木俊明)