起業したら、見込客の獲得と販路開拓がとても大切なことになりますね。展示会を活用するのも有効な手段です。展示会に出展するメリットは、何と言っても、多くのお客さまに自社の商品やサービスを紹介する場を得られ、そのまま商談につながる可能性があることです。さらに行政主催の展示会では、行政との人脈作りのきっかけを得られます。
中小企業のビジネスマッチングを目的にする展示会としては、中小企業基盤整備機構(中小機構)の「中小企業総合展」や、東京都、東京商工会議所などが主催する「産業交流展」が代表的なものです。
全国でも、さまざまな展示会や見本市が開かれており、中小機構の「J-Net21」というサイトにある「主要展示会カレンダー」http://j-net21.smrj.go.jp/watch/eventcalender/)を利用すると便利です。
展示会に出展するには費用もかかります。しかし、この費用には、行政からの助成金を活用することができます(もちろん審査はあります)。たとえば、東京都中小企業振興公社では「展示会出展支援助成金」という制度があり、展示会参加費用について経費の3分の2(100万円上限)、製品カタログ等作成費用の3分の2(20万円上限)を助成するという内容になっています。
東京都中央区でも「中小企業の展示会への出展費用の補助」を行っており、審査を通過すれば展示会出展にかかわる経費の2分の1(15万円上限)が助成されます。当社(銀座セカンドライフ)もこれを利用して展示会に出展したことがあります。これらの情報は、それぞれのホームページに掲載されますので、チェックしてください。
もちろん、展示会に出展してそれで終わりではありません。その場で商談につながらなくても、興味を持っていただいた方のアフタフォローが大切です。いただいた名刺を見込み顧客リストにして、ビジネスのきっかけをつくりましょう。 (取材・構成:藤木俊明)