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夕刊フジ・定年起業への挑戦

【定年起業への挑戦】「震災がきっかけ」アプリ開発で夢を応援

 鈴木順さん(63)は長年コンピューター業務に関わり、数々のシステム構築に携わってきました。そのかたわら、戦略思考に興味を持ち、経営コンサルタントの大前研一氏が学長をつとめるビジネス・ブレークスルー(BBT)大学認定のBBT経営管理士の資格を取得。さらに、起業後のことを考え、在職中に「digitalassist.jp」というドメイン(インターネット上の自分専用の“住所”)を取得したそうです。

 わたし(片桐)も、独立を考えるみなさんには自分だけのドメイン取得をおすすめしたいと思います。

 「あの震災が一つのきっかけでした。人生には夢が必要と感じました。日本の元気を応援したいと思い、夢実現の仕掛けアプリを開発したいと思ったのです」(鈴木さん)

 2012年、鈴木さんは株式会社デジタルアシストを登記して独立、「テクノロジーで夢実現」をテーマに活動を開始しました。最近はiPhone、iPadを活用した、「集客ソリューションドクター」として活動するとともに、企業に向けてiPhone、iPad導入の支援事業を行っています。

 50代や60代向けに、スマートフォンやタブレット活用のサポートを行い、フェイスブックなどのつながりも生かして、ネット空間でどんどん活動範囲を広げているようです。独立後、どのような変化があったのでしょうか。

 「企業に所属していれば、言われたことをやるだけで食いつなげるかもしれません。しかし、独立したら、自分で何か決めないと前に進みません。マネタイズ(事業を収益化すること)に悩むこともあるでしょう。しかし、ネガティブにならないことが大切です。ポジティブに考えることですね」

 鈴木さんは、メンターやコーチなどの指導者を持つことも大切と述べます。「一人で一から十までやることはできないからです。また、セミナーや交流会への参加も大切なことです。フェイスブックなども使っていますが、本当に大事なのは人に会うことですよ」 (取材・構成:藤木俊明)

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