収益はそれほど望めないので、副業と言えるか微妙ですが、収支トントンなら、自分に人脈や知識が蓄積される分、定年起業のプラスになると思います。収益が出ればさらにいいですね。
自分が聞きたいテーマの講師に声をかけて、会場を借ります。講師料も、「個人の勉強会なのであまり支払えないのですが」と相談すると、著名な先生でもないかぎりは、相談に乗ってくれることも少なくありません。ただし、あまり人が集まらないと大きな赤字になりますし、講師にも申し訳ない結果になりますので、その点は注意しましょう。
幹事の立場になると、講師と親しくなれ、人脈が広がります。参加者が増えてくると、新しい人的ネットワークも形成されます。
セミナーや勉強会で人を集めるには、やはりホームページなどの自分のメディアを持つことが大切です。ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアも活用すべきでしょう。フェイスブックでは、自分でイベントを作成して、ネット上の友人に告知でき、さらに参加・不参加の希望をとることもできます。
意外とやっかいなのが、申し込みの受け付けや参加費の徴収、参加者名簿の作成です。これについては、リクルート社のATTEND(https://atnd.org/)のような参加申し込みや参加者管理を代行してくれるサービスがありますので検討してみましょう。
とくに、定年起業で講師業などを考えている人は、勉強会の開催を通じて、講師の話や参加者の様子を客観的につかめますので、「話すコツ」や「人を集めるコツ」などが学べるかもしれません。 (取材・構成:藤木俊明)