シニア起業をサポートする「銀座セカンドライフ」(http://ginzasecondlife.co.jp/、(電)03・3545・1765)では、起業家交流のためのイベント「銀座アントレ交流会」を毎月開催しています。すでに56回を数えるこの交流会の参加者のほとんどは起業家で、年齢は20~70代と幅広いのですが、中心は50代です。
一般の方でも3000円の会費で参加できますが、「銀座アントレ会員」という交流会の有料会員になると参加費は無料で、当日の参加者名簿の冊子に、自社のPR資料が同梱できるなどの特典があります。
筆者は先日行われた交流会に参加してみました。交流会の冒頭には「2分間PRタイム」が設けられ、事前に申請しておくと、自社のプレゼンができます。交流会にはさまざまな業種の方が参加していますから、販路開拓や人脈拡大に活用できそうです。
PRタイムでは、10人以上の方が熱心に自社の商品やサービスの案内をしました。その中には、インドに販売する商材を探しに来ている、というチャンドラマニサニーさんというインド人の方もおり、PR後は多くの方々と名刺交換していました。
また、希望する会員は所定の位置にブースを出して宣伝することも可能で、このときも6社ほどがブースを設けていました。
ブースを出していた中村克博さん(58)は、医薬品会社の研究職などを経験後、52歳の時に富山県で「日本漢方株式会社」を開業。かねてから考えていた「コラーゲンVB10000」「プラスビタミンB5」などのサプリメントを商品化し、精力的に販路拡大を進めています。この交流会への参加も営業活動のひとつとのことです。自己のビジネス経験を、起業に生かしている好例でしょう。
中村さんのほかにも何人かに話を聞きましたが、いずれも、この交流会で何らかの引き合いを得たと語っていました。
銀座セカンドライフ代表の片桐実央さんは、シニア起業サポートの事業を始めて以来、ずっとこの交流会を継続しています。「シニアで起業され、販路開拓などに1人で悩む方は多いようです。だからこそ、同じ悩みを共有できる仲間と出会い、相談できる環境は大切だと思い、交流会を続けています。私やスタッフにお声掛けいただければ、お会いしたい方のご希望を聞いてご紹介しますので、気軽に参加していただきたいですね」と話しています。