「55歳から小ビジネスで稼ぐ!教科書」(辰巳出版)を出版した銀座セカンドライフ代表取締役片桐実央さんにお話を伺った。定年後、小ビジネスを始めようと思っても、ビジネスのアイデアが浮かばない人も多い。
「私がシニアの方から相談をお受けする場合にも、自分のやりたいことや経験値が、小ビジネスのアイデアに結びつかないという悩みを持つ方は多いようです」(片桐さん)
そんな時、片桐さんはじっくりヒアリングして、「あなたの強みは○○業で生かせますよ」とアドバイスするのだという。
その強みがわからないという人も、次の8タイプのどれかに当てはまるのではないかと話す。
1つ目は「知識タイプ」。前職や得意分野・趣味で培った知識を生かすこと。
2つ目は「スキル(技能)タイプ」。前職での専門業務、趣味や習い事のスキルを活用すること。
3つ目は「人脈タイプ」。これまで築いてきたネットワークを活用すること。
4つ目は「物販タイプ」。知識やこだわりがあるもの、得意分野のものを商品として販売すること。
5つ目は「サービス提供タイプ」。世の中のニーズに合わせ、既存のサービスに独自の価値を負荷して提供すること。
6つ目は「場を提供するタイプ」。場所や情報を提供して、人と人をつなぐことを仕事にすること。
7つ目は「フランチャイズ加盟」。パッケージとして完成された既存のビジネスモデルを利用していくこと。
8つ目は「事業引継ぎ」。すでにある事業を顧客ごと買い取ること(M&A)。
「8タイプのどれかに、ご自身の持っている強みが、当てはまるのではないでしょうか」柔軟な視点で検討することが大事だ。(取材・構成 藤木俊明)