自分が培ってきた知識やスキルを、必要とする人に提供し、ビジネスにつなげられないかと考える読者も多いだろう。知識・スキルのオンライン仲介サービス大手が株式会社ココナラ(東京・渋谷区)だ。同社は、個人がその人独自の知識・スキル・経験を売買できる総合型スキルマーケット「ココナラ」を展開している。
シニア世代には少し敷居が高いかというとそうではなく、同社広報柳澤芙美さんによると、定年退職後独立し、キャリアコンサルタントとして多くの依頼を受ける60代後半の男性、また特定社会保険労務士として高い評価を得ている50代後半の男性など活躍しているシニアも少なくない。もし、夕刊フジ読者がココナラで知識・スキルを提供しようと考えた場合、どうすればいいか。
「まずはスキルの棚卸しをしていただきたいと思います。その上で、例えば経理畑だった方は給与計算代行、人事畑だった方は転職相談などのスキル提供を検討されてはいかがでしょう」(柳澤さん)
ココナラのサービス提供がもともと対面禁止、オンラインのみだったこともあり、コロナ禍の影響はほとんどないと言う。
また、独立・起業する場合、発注先を探す目的でココナラを活用しても良さそうだ。会社案内の作成やホームページのデザイン、コピーライティング、動画制作などを誰にどうやって外注していいかわからないこともあるだろう。
ココナラにはそれらのスキルを提供できる人が数多く登録されている。その人のプロフィルや評価、サービス提供価格を比較して検討すればよい。受注側としても、また発注側としても、オンラインのスキルマーケットを賢く利用したい。(取材・構成 藤木俊明)