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夕刊フジ・定年起業への挑戦

【定年起業への挑戦 実践編】コロナ禍でも影響なし「スマホライター」業

 スマホを副業に活用する人が増えてきた。スマホ1本でライターの副業をしている女性にお話を聞く。50代の女性会社員、尾張圭子さん(仮名)は、隙間時間にスマホだけでウェブライターの副業中だ。むろん会社には届け出済という。


 ウェブメディアから依頼され、暮らしやレジャーのコラムをスマホで執筆し、収入は月に5万円ぐらいになる。それだけで食べていくほどではないが、家計の一助になる上、不透明な将来に備えて、何かスキルを磨いておきたかったと話す。


 どうやってスマホだけでライティングを行うのかと聞くと、「グーグルドキュメント」のアプリを使うという。同アプリは無料で入手できる上、ワードやエクセルとほとんど変わらぬ機能を持つ。


 圭子さんはスマホの文字入力を使いこなすが、スマホの文字入力が苦手な人は音声入力を使うといい。声で入力し、後で細かいところを直すのだが慣れると楽だ。


 圭子さんは隙間時間にグーグルドキュメントで書いた原稿を、Gメールでクラウド納品している。納品にでかける必要もないし、コロナ禍でもとくに影響はないという。スマホライターをしているうちに文章力が上がり、本業にも生かせているかもと圭子さんは笑う。


 スマホだけでは心もとないという人は、家のパソコンでグーグルドキュメントを開けば同じファイルが同期されているので、パソコンで細かいところを修正してもよい。使い慣れたWordにも変換できる。


 今後「書き物」を仕事にしていきたいシニアは、スマホライターの副業を検討してもいいかもしれない。 (取材・構成 藤木俊明)

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