比較的手のかからないシニア向けの副業手段として、以前紹介した「駐車場シェア」。免許返納や子どもの巣立ちで空いた駐車場を登録すれば、スマホ経由で駐車場を探す人とマッチングしてくれるサービスだ。
しかし、コロナ禍の移動制限やイベント中止などで、駐車場シェアの利用が激減したのではないか? 駐車場シェアの最大手akippa(アキッパ)に話を聞いた。すると、やはりイベント中止などでイベント会場周辺での駐車場利用は減ったが、逆に急激に伸びた需要があるという。
「通勤・通学を目的とした駐車場予約が、新型コロナウイルス流行前の2月4~10日と緊急事態宣言解除後の5月26日~6月1日を比較すると、2倍以上に増加しました」(akippa広報)
不特定多数の人と接触しやすい電車より、車での通勤・通学を選択した人が増えたものと思われる。コロナ禍によって住宅街や都心近くの駐車場シェアのニーズが高まった。そのあたりに空き駐車場を持つ人は検討の余地があるかもしれない。
駐車場を一時的に借りる人とは、対面受付・料金の受け渡しを行う必要はない。いったん登録すれば駐車場の利用料金の回収から、貸主(オーナー)への支払いまですべてakippaが行うので、感染の心配もないのだ。
しかし、「借り主と何かトラブルがあったときはどうするのか」と思う読者も多いのではないか?
「そこは心配ありません。『駐車場シェア専用保険』にakippaが加入していますし、サポート窓口を設置していますので安心してご利用いただけます」
ウィズ・コロナ時代には感染の心配なく、さらに手離れ良く副収入を得られる仕組みを持ちたい。(取材・構成 藤木俊明)