新しい製品やサービスを創り出すための資金調達手段として、クラウドファンディング(以下「CF」)はなじみ深い手法となってきた。ここ数年、東京都はCF支援に力を入れてきたが、今年は新型コロナウイルスに立ち向かう事業に、より手厚い支援を行う「コロナ特例」を盛り込んだ。
東京都のCF支援事業は、指定のCF事業者を通してプロジェクトを実施した場合、CF事業者に支払う利用手数料の2分の1(上限30万円まで)が助成されるものだ。
さらに今年はコロナ特例として、新型コロナウイルス感染症に伴い、発生・顕在化した社会的課題の解決に資するもので、『未来の東京』戦略ビジョンの戦略に寄与するソーシャルビジネスを行う個人又は法人または新型コロナウイルス感染症により、経営に影響を受けている個人又は法人で、令和2年1月1日以降に創業した者に該当する事業者に、利用手数料の3分の2(上限40万円まで)が助成される。
すでに応募受付は始まっており、2021年3月15日まで受け付けているが、予算終了の場合早めに打ち切られることもあるので注意したい。
夕刊フジ定年起業応援サロンを運営する銀座セカンドライフがこの東京都CF支援事業の事務局の運営を担当しており、7月、8月には受講料無料のCFセミナーも予定している。資金調達手段として検討してみたい。
同事業内容の詳細、また問合わせ先などについては「クラウドファンディングを活用した資金調達支援」(https://entre-salon.com/crowdfunding/)にて確認してほしい。(取材・構成 藤木俊明)