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夕刊フジ・定年起業への挑戦

【定年起業への挑戦 実践編】国や自治体から補助金を獲得するポイント

 神奈川県藤沢市の株式会社SEtech(エスイーテック)は代表取締役関根弘一さん(68)が定年退職後設立した技術開発型ベンチャーだ。関根さんは2015年会社設立時の創業補助金採択を皮切りに、7種類もの公的補助金を取得している。


 中でも特筆すべきは国立研究開発法人NEDOの「NEDO-SUI」という研究開発型ベンチャー支援の補助事業に採択されたことだ。大学発ベンチャーなどが採択されることが多く、創業したばかりの小規模企業が採択されるのは珍しく快挙といえる。


 さらに関根さんの事業は神奈川県藤沢市の補助事業にも採択される。現在、湘南藤沢インキュベーションセンターに事務所を構え精力的に研究開発を進めている。


 こうして補助金に採択されたのは、もちろん関根さんの技術が優れていることや開発の視点がユニークで社会のニーズに合っているからだろうが、優秀な技術を持っていても、なかなか補助金に採択されない起業家も多い。関根さんに公的補助金を取得するポイントについて伺った。


 「まず、補助金の趣旨、背景をしっかり理解することです。募集要項に記載されている要素をよく読み、キーワードをつかむことです」(関根さん)


 補助金の審査員が専門的な知識を持っていないことも意識すべきだと言う。


 「平易な文章で、内容を伝えることも大事です。そして、自分の申請が助成金の趣旨にいかにふさわしく、社会性があるかを強調することです」


 権威のあるモノやコトはフルに使うことだと言う。


 「海外の人に日本人の謙譲の美徳はもったいないといわれたことがあります。中国人やアメリカ人のようにアピールできるものはどんどん使うべきだと私も考えを切り替えました」 


 次回はインキュベーションセンターの活用法について聞く。(取材・構成 藤木俊明)

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