本記事で以前ご紹介したシェアエコによる副業の代表格であるakippa(アキッパ)。自宅の空き駐車場を貸し出して、月々収入を得るものだ。akippa駐車場のオーナーにはほったらかしで月々収入が入ってくると聞いたが、果たしてほんとうにそうなのか? 直接オーナー宅に伺ってお話を聞いた。
東京・世田谷の自宅駐車場の空きスペースをakippaに登録している鎌田正明さん(63)に聞くと、月々1万数千円の駐車場利用料金が振り込まれてくるという。鎌田さんがすることはとくにない。「ほったらかしですよ」(鎌田さん)
駐車場の写真を撮ってakippaに登録したら、あとは勝手にakippaに登録している会員が空き駐車場を探してやってくる。営業や広告も必要ないという。利用者からのお金の受け渡しもなくすべて代行してもらえる。
「安心なのはakippa会員しか車を止めに来ないところです」
どこの誰だかわからない人は来ない仕組み。しかし、鎌田さんのakippa駐車場は静かな住宅地であり、近くに人気施設もないので駐車ニーズがないのではとはじめは半信半疑だったという。
「ところがはじめてみると、通勤客や買い物客、商用や工事など仕事で訪れる人の利用が多くておどろきました」
人気施設はないものの、駅や人気タウンまで徒歩数分というのは強みになったようだ。
「どんな場所でも駐車場シェアのニーズはあります。自分で決めつけないほうがいいですよ」
akippaへの登録費はかからない。もし空いている駐車場があるならダメ元で試してみたら、と鎌田さんは笑った。(取材 構成 藤木俊明)