シニア起業家の間でよく話題になるのが「新現役交流会」だ。本連載でも取り上げたが、金融機関が仲立ちし、ビジネス課題を抱える中小企業と経験豊かなシニア世代とのマッチングを行う場だ。シニア世代が同交流会に参加するためには関東経済産業局「マネジメントメンター」に登録する必要がある。
もうすぐ今年度も終了だが次年度もこの制度は継続されるのか? 関東経済産業局担当者に話を聞いた。
まず、マネジメントメンター制度は次年度つまり4月以降も継続予定で、新現役交流会も変わらず開催されていくとのこと。次年度スケジュールは、3月中旬に関東経済産業局のホームページに掲載するという。
応募資格などの条件の変更を尋ねると、今年度と大きな変わりはなく、50歳以上で、1つの専門分野においてほぼ10年以上の経験を持つことが条件となる。特に何かの資格が必要ということではなく、交流会に参加する中小企業が求める知識や経験と合致すればよい。
その他詳細は関東経済産業局のホームページで確認できるようになっている。「マネジメントメンター」で検索すれば、関東経済産業局の説明ページが最上位に出てくるはすだ。
マネジメントメンターの登録を申請するとおおむね1週間で登録可否の返答がある。登録された場合、随時新現役交流会の案内メールが送付される。新年度の新現役交流会は5月開始予定とのことで、申請するにはいいタイミングだろう。
この取り組みは全国に広がらないのか?「もちろんわれわれも広げたいと思っています。そのために協力していただける金融機関や中小企業を増やし、多くの経験豊富なOB人材にマネジメントメンターとして登録していただきたいのです。この取り組みをさらに周知させていきたいですね」と関東経済産業局担当者は話した。(取材・構成 藤木俊明)