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夕刊フジ・定年起業への挑戦

【定年起業への挑戦 実践編】迷ったら「自分に近い環境の仲間つくる」

夕刊フジ定年起業応援サロンに参加いただいている西田俊徳さん(仮名)は、昨年末に定年を迎え会社を離れた。西田さんは、就職する前に個人事業を行っていたという経験があり、定年後の選択として、もう一度それを復活させてみようか、と思い描いていたとのことだ。
しかし、定年を迎えてから2カ月が過ぎ、事務的な手続きなどを進めるうちに、いろいろ迷いが出てきた。そこでサロン仲間であり、定年起業の先輩格である海老名要一さん(65)と話をしてみたいということで、面談をセッティングした。
「定年退職後は、好きなことを仕事にしていきたいと考えていたのですが、『ほんとにそれは自分が好きなことなのか?』などと迷っているのです」(西田さん)
続けて西田さんは、会社を離れると情報が得られなくなると述べた。会社で同僚にちょっと聞けたような情報が意外に助けになっていたというのだ。
海老名さんは自身の経験を話し、再就職支援であれば東京しごとセンターの「シニア中小企業サポート人材プログラム」の受講を勧めた。また、起業をめざすのであれば、西田さんが居住する神奈川の起業スクールを受講してはどうかと提案した。
「近い環境、近い世代の仲間が集まるところに飛び込んでみて、人のつながりを作り、情報を得るところからはじめてはいかがでしょうか?」(海老名さん)
西田さんは、再就職するつもりはないので、後者の方でしょうかと話す。
なるほどと海老名さん。起業スクールに集まる人たちはみなさん真剣でした、と自らの経験を続けた。
「そんな集まりでちょっとした仕事を手伝うなんてきっかけができるものですよ」(海老名さん)
経験者である海老名さんのアドバイスは西田さんに響いたようだった。(取材・構成 藤木俊明)

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