夕刊フジ定年起業応援サロンでは、秋葉原副業総合研究会の庄司健一さん(43)を迎え、『新しい副業』についての話を聞いた。庄司さんは現在の副業事情に明るく、副業関連書籍にも携わっている。
庄司さんが挙げた副業のひとつは「街歩き」。「街歩き体験はシニア世代の副業に向いています」と言い、例として「TABIACA(タビカ)」を紹介した。
「TABIACAにガイドとして登録し、街歩きなどの『体験』を企画して参加者を募り、実際にツアーを実施することで収入を得るのです」と庄司さん。月3万-5万円の副収入を得ている人が多いという。
うんちくの多いシニア世代に向いていそうな副業だが、下調べなどの工夫は必要だという。また、人とコミュニケーションを取るのが好きなことも条件だろう。
続けて庄司さんは、「シニア世代ならではの、資産をシェアする副業もあります。たとえば、使わなくなった駐車場や空いた部屋を使いたい人に貸し出すという副業があります」と話し、例として「アキッパ」という駐車場シェアサービスを紹介した。
アキッパは、スマートフォンのアプリで空いている駐車場を探し、予約するサービスだ。その駐車場オーナーに登録しておけば、あとはアキッパが予約代行を行い、料金を徴収して毎月振り込んでくれる。告知や集金などの手間はかからない。実際、かなり“ほったらかし”でいいようだ。月1万円から、多い人は6万円ほどが見込めるらしい。
「観光地や人気施設の周辺などのニーズは高いですが、住宅地でも通勤需要や買い物、ビジネス客の需要があるそうです」
この話にサロン参加者は「今はいろいろなスタイルの副業があるんだなあ」と感心しきりだった。(取材・構成 藤木俊明)