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夕刊フジ・定年起業への挑戦

【定年起業への挑戦 実践編】「書くこと」を副業に シニア向けの新しい副業続々

 定年後の働き方の中には、起業という形にとらわれず、副業的な仕事をいくつか掛け持ちするという選択肢もあるだろう。また、年金を受け取れるようになったら年金を主収入とし、それに副業収入をプラスするという働き方もある。

 ただ、副業というと配達や倉庫作業など体を使うものが多いイメージを抱くシニア世代も多い。

 「そんなことはないです。最近は『新しい副業』が世の中にどんどん出てきています」と語るのは、夕刊フジ定年起業応援サロン第4回のゲストで秋葉原副業総合研究会の庄司健一さん(43)だ。庄司さんは現在の副業事情に明るく、副業関連の書籍にも携わっている。

 庄司さんによると、最近はパソコンやスマートフォンを利用し、時間や場所にとらわれずに着手できる副業が増えているという。当然、体力は必要ない。

 「たとえば『書くこと』を副業にできます」と庄司さん。これはホワイトカラーとして過ごしてきたシニア世代には向いているだろう。実際、庄司さんが「みなさんはブログ程度は書けますか?」と問いかけるとサロン参加者の多くがうなずいた。

 「それで十分です。たとえば、自分のブログを有料で販売するということも可能です」と庄司さんは述べ、「note(ノート)」というサービスを紹介してくれた。

 noteは無料で登録し、普通のブログのように自分の好きなことを書いて情報発信できるサービスだが、「一部だけ公開にして残りは有料」という設定にできるという。「続きが読みたければあと100円」という具合に価格を設定できるのだ。

 ブログだけではなく、イラストやマンガも販売できるそうだ。最初から売り上げは見込めないだろうが、肩慣らしとしてこのサービスを試してみるのもいいかもしれない。(取材・構成 藤木俊明)

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