4月3日に実施した「夕刊フジ定年起業応援サロン」の第1回読者座談会では、「かながわシニア起業家ビジネスグランプリ2018」に入賞したゲストスピーカーの海老名要一さん(64)に、参加者が質問を次々投げかけた。
「提出する事業計画書には決められた書式があるんですか?」という質問に、海老名さんは「今回はありました」と答え、テキストを質問者に見せると、「これは役に立ちそうですね」と声が上がった。
「ビジネスプランコンテストに入賞した人の起業率は?」という質問には「私には起業率はわからないです。でも、昨年入賞した人は起業の様子を地元のテレビなどマスコミに取り上げられたようです」。
「コンテスト当日はどのようなプレゼンテーションをしたのですか?」という具体的な質問も出た。海老名さんは「時間内に収めることが必須なので表紙を入れて5枚程度のスライドでプレゼンテーションしました。リハーサルは10回ぐらいしましたよ。何度も時計を見ながら大変でした」と振り返った。
起業に関心のあるシニア世代が、同世代の経験談を聞けるこうした機会は貴重だったようだ。メンバーは座談会終了後も場所を変えて大いに盛り上がっていた。
後日、参加者から「プロボノを経由して展開する話に現実感がある」「起業という言葉が持つ、少し堅苦しく融通が利かないイメージから離れ、社会貢献・ボランティアから徐々に準備したという点に、とてもリアリティーがあった」「起業後の失敗談、撤退すべきポイントの判断法などを聞ければより面白い」などの意見をいただいた。今後のテーマとして検討したい。(取材・構成 藤木俊明)