最終回のテーマは「資金調達の方法」。講師の銀座セカンドライフ、片桐実央代表から資金調達、とくに創業融資と助成金による資金調達の手法が紹介された。
「助成金のことなどを、かみ砕いて説明してもらったので、一生懸命にメモしました。実は起業にプレッシャーを感じてきていたのですが、今回の授業で『自分にもできそうかな』と少し意欲が回復しました」(海老名さん)
終了後、受講生同士の交流会が開かれた。その服装に悩んだ末、海老名さんはスーツを選んだという。
「いろいろ考えたのですが、起業するまでは、きちんとした格好をすることにしました。周囲の人たちにやる気を示せるし、気持ちも引き締まりますからね」
起業スクールで一緒に学ぶ体験をしたことで、参加者には連帯感が生まれたようで、交流会ではあちこちに話の輪ができていた。海老名さんも話し相手を求めてその輪に加わった。定年で会社を離れると、新しい友人ができにくいという声も多いが、この交流会ではみんな楽しそうだった。
「弊社が毎月開催している交流会もそうですが、起業という共通目的があると、見知らぬ同士でも話しやすいのだと思います」(片桐代表)
残る課題はビジネスプランの作成だが、海老名さんは「ブラッシュアップセミナーで仕上げたい」と決意を新たにしていた。(取材・構成 藤木俊明)