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夕刊フジ・定年起業への挑戦

【定年起業への挑戦 実践編】事業計画書作成は余裕持ってマイペースで

 定年起業を目指す読者、海老名要一さん(64)がまず取り組むのは11月24日申し込み締め切りの神奈川県主催「かながわシニア起業ビジネスグランプリ2018」の「プラン部門」応募書類作成だ。

 同部門はおおむね55歳以上で、神奈川県内で1年以内に起業を予定しているか、「かながわシニア起業セミナー」または「かながわシニア起業スクール」の受講者が対象となる。所定の応募申込書に必要事項を記入して提出し、第一次書類選考を通過した応募者は18年1月上旬に第二次選考のプレゼンテーションに臨む。

 さらに2月7日、パシフィコ横浜で最終プレゼンテーションと表彰式が行われる。「新規性・革新性」「成長性・将来性・収益性」「社会的・地域的な課題解決」「実現・継続可能性」「経験や知識、ノウハウを生かした起業か」「豊かなセカンドライフにつながる起業か」「経営者としての資質」などの観点から審査されるが、まずは「事業計画書」の内容だ。

 そのためには頭の汗を絞らなくてはならない。海老名さんは、その作業に銀座セカンドライフ社が運営するアントレサロンをうまく使っているという。

 「夕方、横浜の野毛で会社員時代の先輩たちとの集まりがあったので、その時間がくるまで、横浜・桜木町アントレサロンで事業計画を練っていました。隙間時間を利用して仕事ができるのは便利です。私語禁止エリアのフリーデスクで作業をしましたが、何よりも机が広いのがいいですね。資料を思い切り広げてチェックできると、気分も変わって良いアイデアが出そうです」

 海老名さんは事業計画書作成のために、たくさんのアイデア出しを行った後、野毛の中華料理店で料理やお酒を楽しんだという。自分のペースで余裕を持って課題に取り組むのが定年起業の秘訣だろう。

さらに、“助け舟”もある。「締め切りが迫ってきても、なかなかプランが具体化できない、ある程度できているけれどプロのアドバイスを受けたいという方のために、締め切り直前にブラッシュアップセミナーも行います」(銀座セカンドライフ・片桐実央代表)

 海老名さんも、プランの半分ぐらいはできているそうで、仕上げた案へのアドバイスをもらいたいという。着実に起業への歩みは進んでいるようだ。(取材・構成 藤木俊明)

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