起業を見据えて、いろいろと事業のアイデアを練るのは楽しいものです。ただ、アイデアは浮かぶものの、その先どうしていいかわからない、その先に進まないという人も多いのではないでしょうか?
本気で起業したいなら、まず「事業計画書」を作成することです。面倒に感じるかもしれませんが、最初は形にこだわらずに、「何を、誰に、どのように売るのか」を、A4サイズ2枚ぐらいの紙に書き出してみると考えがまとまるでしょう。
事業計画書を作ることで自分の考えがまとまり、アイデアを練り直す機会も増えます。人に見せることができますので、アドバイスを受けやすくなります。自分の考えを人に伝える時には、何らかの形にすることが必要です。起業を支えてくれる家族にも見せて理解を得るといいですね。
事業計画ができたら、次は「利益計画」を立てることです。毎月の利益と経費を計算し、いつごろから利益が出始めるのかを予測します。利益計画を立てることにより、必要な資金も算出できます。これを「起業資金」といいます。
すべて自己資金で賄う人もいますが、金融機関から融資を受ける人もいます。「起業資金がかかりすぎるな」と判断したら、事業計画を練り直します。経費の節減や、より事業規模を小さくしてスタートすることも検討します。公的な助成金などが活用できないかも考えましょう。
最後は「スケジュール化」。起業から事業スタート直後までのスケジュールを立ててみます。これで事業化がぐっと現実味を帯びてきます。早速、A4の紙2枚を用意してみてください。 (取材・構成 藤木俊明)