シニア世代からビジネスプランを募集し、優れたアイデアを表彰・支援する「セカンドライフビジネスプランコンテスト2017」の最終プレゼンと選考会が、2月23日に開催されました。今回は女性からの優れた提案が目立ち、最終選考に残った6人のうち4人が女性でした。
グランプリに相当するビジネスプラン最優秀賞には、「有結(あゆ)テーブル茶道教室」代表、神林浩子(かんばやし・ひろこ)さんの「テーブル茶道の全国普及による和文化の活性化」が選ばれました。
テーブル茶道はその名の通り、テーブル席で行う茶道。料金が明確で、参加する日程も自由に決められるなど、茶道未経験者の不安感をなくし、気軽な茶道体験を提供するものです。
神林さんは「こんな賞をいただけるとは思いませんでした。テーブルで茶道というスタイルは以前からありましたが、流派から離れ、より自由に楽しんでもらうために考えたのです」と起業のきっかけを話してくれました。
神林さんは現在、東京・秋葉原に「有結(AYU)サロン」を開き、ワークショップ・茶道教室などを開催するとともに、インストラクターの育成や派遣、茶道具販売なども行っています。
今回受賞したプランは、全国8都市にサロンを展開し、テーブル茶道を普及させるとともに、訪日観光客を和文化で「おもてなし」するというもの。「教室の受講者から、『和菓子を買う、着物を着るなど、生活の中で和文化に触れるきっかけが増えた』という声を聞き、(プランを)思いつきました」(神林さん)
テーブル茶道の普及から和文化の活性化まで見据えた点が高く評価され、最優秀賞受賞となりました。 (取材・構成 藤木俊明)