青柳恵美子さんは大手ファンシーメーカーに入社し、ディスプレーワークに従事し、実績を積み上げました。その後、ファッション関連の仕事に興味を持ち、大手化粧品会社に転じて商品開発や広告関連などで活躍しました。
2011年に独立して青山プロジェクト・YKA株式会社を設立、美容プロデュースと地域プロデュースの事業を展開されています。
青柳さんが独立したときには在籍していた会社の仕事を継続していたのですが、体制が変われば仕事の先行きもわからないと、新たに地域プロデュース事業の取り組みを進めて、佐賀県窯業技術センターや同地の窯元との信頼関係を構築しました。「独立するには、社外の信頼できる実力者との人間関係が大切だと思います。私の場合、ビューティー事業関連で外部の実力者と良好な関係にあったことが大きな助けになりました」(青柳さん)
その後、元いた会社の体制が変わりプロジェクトが1つ終わりましたが、外部の実力者との信頼関係のおかげで新しい事業を進めていて助かったとのことです。
「大きな会社にいると分業が進んでいるため、いざ自分1人で何ができるか、というと限られていますよね。たとえばECサイトに強いとか、経理に明るいとか。自分の不得意とするところをフォローしてくれるパートナーが必要だと思います」
青柳さんは、資金をためておくことも大切であり、最低限これだけしか事業に使わないと決め、ボロボロにならないようにと言います。
「石の上にも3年と言うけれど会社は3年たってからが本当の勝負です」 (取材・構成:藤木俊明)