会社生活の区切りを機会に、新規ビジネスを立ち上げる中高年が増えている。長年培った経験や技術、人脈などを生かすのか、やりたかったことを優先させるのか。そこには必ず「事業計画」が存在する。当連載では、定年起業を計画・実践している人たちの「事業計画書」を紹介していく。
平山雄三氏(58)は株式会社ソーシャルウィル(http://www.socialwill.co.jp/)を設立し、子供たちに科学の面白さを伝えていこうと、中高生向けのプログラミング教育とその教材販売をメーンとする事業計画書を作成した。前号に続き、収入についての見込み、現在抱えている課題、受けたいサポートなどを語ってもらう。
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技術的なことについては自信もありましたし、我が国にとって大切なことだと言う想いもありました。しかし、事業計画通りになかなか行かないものですね。
事業家計画の中で大きな柱と位置づけた『平山式サイエンスビジュアルプログラミング』の事業展開について、想定通りに進んでいません。
96時間分、約2年分の教材、サンプルブログラム、そしてもちろんカリキュラムが揃っており、生徒の反応も良く、すぐ子ども向けIT教育の教材になり得ると考えていました。コンテンツとしては充実していると思うのですが、なかなか提携先の企業が開発できずにおります。こちらのマーケティング力に問題があること、また「教えるプロ」の力を借りる必要性を痛感しています。
できたら、学習塾や学校などの教育関係法人などと提携して、コンテンツを活用してもらいたいと思います。また、マーケティング面をサポートしてくれる企業があればぜひ話をしてみたいですね。
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平山氏の教育コンテンツを見せてもらうと、子どもだけでなく、大人でも理解しやすいような動画教材と感じた。平山氏は、その活用をサポートとしてくれるアライアンス先を待っているとのことだ。(藤木俊明)
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企画協力・銀座セカンドライフ
「定年起業」を支援する会社。主催する起業セミナーや交流会は年間100回を超え、起業相談は毎月150件で延べ7000件を超える。銀座・八重洲・新宿・池袋・横浜などにレンタルオフィス「アントレサロン」を計8店舗運営中。問い合わせはフリーダイヤル0120・08・4105