学生時代に海外留学をした経験があり、留学希望者に対して支援をする事業で起業したいという男性です。世の中に類似するサービスがたくさんあり、そもそもどのようなサービスにすべきか、さらにサービスを考えた後の展開方法についてご相談がありました。
まず、ターゲットを絞りましょう。不特定多数より、特定のお客さまへのサービスを作った方が、顧客からの反応はよくなります。今回は、留学経験を生かし、体験談を基にアドバイスができる学生をターゲットに絞ることにしました。学生の顧客が増えたら、その後、顧客が年齢を重ねても、信頼できる会社として再度相談を受けるかもしれません。その際は、社会人向けのサービスを拡充できる可能性もあります。
起業当初は、まずターゲットを絞って、顧客獲得に費用と労力をかけ、実績を作りましょう。
サービス内容は、漠然と考えるのではなく、(1)製品(2)価格(3)流通(4)販売促進-の4つの側面から考えると検討しやすいです。
(1)の製品ですが、学生向けの留学プランとして、留学の目的別に「資格取得もできる留学プラン」「スポーツを極める留学プラン」など、関心が高そうなプランを作ります。また、留学後の就職支援や語学を生かしたアルバイトなどを紹介すれば、付加価値として顧客の満足度も高まります。
(2)の価格は相場を調査して、低価格にするのか、付加価値をつけて高価格にするのか考えます。
(3)の流通ですが、学生をターゲットにする場合は、学生が集まる場所で、留学相談に応じることが必要です。大学や専門学校などが多く存在する場所や、学生が気軽に来ることができる街に場所を確保しましょう。
(4)の販売促進は、学生向けであればインターネット上での宣伝がよいでしょう。ホームページだけでなく、交流サイトなども積極的に活用しましょう。
男性は時間をかけて、学生を対象とした留学支援サービスを検討しました。現在は、顧客獲得のためのホームページの制作に入っています。