飲食店向けの業務用調理器具を販売している男性から、インターネットによる通信販売(通販サイト、ネットショップ)を始めたいというご相談がありました。通販サイトの立ち上げ方法はいくつかありますが、それぞれ特徴があります。代表的な3つの方法を紹介します。
1つ目は、自社独自のサイトを作る方法です。ホームページ作成業者に依頼すれば、自社用のオリジナルサイトを使い勝手良く作成してもらえ、商品やサービスの価値を高める効果があります。ただし、費用は数十万円から数百万円と高額になります。
2つ目が、他社が提供している通販サイト作成サービスを利用する方法です。代表的なサービス提供サイトとしては「カラーミーショップ」(shop-pro.jp/)や「Jimdo(ジンドゥー)」(jp.jimdo.com)があります。月額数千円の利用料を支払い、用意されたテンプレート(ひな型)に商品や会社名、決済方法などを入力し自分でサイトを作ります。簡単なので早ければ1日で自社の通販サイトを立ち上げることができます。ただし、用意された数十種類のひな型を使うだけなので、使い勝手に問題はなくてもデザイン面で制限があります。さらに、決済方法の変更や動画サイトの接続、アンケートコーナーなど別の機能が欲しいと思っても、自社向けにカスタマイズするのは難しい場合があります。
3つ目は、インターネット上のショッピングモール(仮想商店街)に出店する方法です。「Yahoo!ショッピング」や「楽天市場」などに出店すると、商品が販売できます。費用は月額料金制と売り上げの数%を手数料として支払うシステムがあります。集客力があり、商品検索をする人が多いため、閲覧数は増えます。しかし、モール内の競合他社と比較されやすく、競争が激しくなります。
決め手は、販売したい商品が、どの販売方法に適しているかという点です。また、サイト開設・維持のための費用や、今後の事業計画も含めて考えましょう。
男性の場合は、商品を競合他社と比較検討されるリスクを回避し、予算を抑えるため、他社が提供する通販サイト作成サービスを選びました。決められたテンプレートの中でも独自性のあるサイトを目指しています。