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日経MJ・ゆる起業のススメ

2019年11月22日

【50歳からのゆる起業】前職生かし2度起業

 今回は、人生で2度起業を経験している方をご紹介します。


 三角勝洋さん(76)は、2007年64歳のときに1度目の起業、アイビジョン(山梨県南アルプス市)を設立しました。国内の大手半導体メーカーに対し、半導体のシリアルナンバーの読み取り装置を製造販売する事業を手掛けています。


 三角さんは精密機械のセイコーグループに勤めていましたが、そこで本事業の必要性を感じたことが起業のきっかけです。


 半導体にはシリアルナンバーが極小の文字で刻まれており、製造工程の中で専用装置で読み取る必要があります。ですが、読み取り技術を持っているのが米国のベンチャー企業で独占状態だったことから、日本企業にとってはアフターフォローや各国の事業に合わせた対応が行き届いていませんでした。


 装置は1台100万円ぐらいで寿命は6、7年ですが、部品交換などが定期的に必要です。三角さんはそこに目を付け、退職後にその米企業と装置の製造技術と販売のライセンスを取得し、日本で製造販売するようになりました。


 三角さんのように、前職の長年の経験で、仕事上課題や問題を感じたときに、それを解決・実現するために事業を立ち上げる方は多くいらっしゃいます。日々の仕事に取り組む際に、「その課題、起業して解決できないか」という視点を持つことは、起業する上で良いヒントになると思います。


 また、会社を立ち上げた後も人に事業を譲って引退する方も多いです。人に譲るには事業を法人化しておいたほうが引き継ぎやすいです。会社ごと売る、つまり、後任の人に代表取締役の立場を譲り、保有している株式を譲渡するという形で引き継ぐ方が多いです。三角さんもそのお一人で、12年に引退しようとし、アイビジョンの代表を退きました。


 引退するつもりでしたが、その後お声がかかり、今度は米国の搬送装置メーカー、SSRマニュファクチャリング・コーポレーションの日本法人を立ち上げました。2度目の起業は、世界的に物流倉庫の自動化が進んでいることが背景としてあります。


 日本の大手数社が物流の自動搬送装置を製造していますが、その装置を東南アジアなど海外の物流拠点に納品するとき、搬入先で組み立て、動作チェックをして納品する必要があります。通常は日本から数人の技術者を派遣しますが、三角さんの会社は、プロジェクトとして30人ぐらいでチームを組んで、現地で請け負う仕事をしています。


 きっかけはアイビジョン時代にお付き合いのあった米SSR社の社長よりお声がかかったことだと言います。SSRの社長とはビジネスパートナーという付き合いというより、むしろ社長が来日した際にウナギなどお食事に行く仲だったそうです。


 三角さんは2度目の起業で7年目を迎えました。「私の起業は人とのつながりがあってからこそなしえたもの」だと言います。「私は大した学もないが、人脈や巡りあわせが1度目と2度目の起業を成功させたのではないか」ともおっしゃっていました。


 三角さんは現役時代に経験した技術職でありながら営業の経験、そしてマーケティングの経験が起業に大きく影響したのではないかとおっしゃっています。(銀座セカンドライフ社長 片桐実央)

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