年度が新しくなると、行政から支援制度の募集などがスタートします。東京でも、東京都及び公益財団法人東京都中小企業振興公社から平成28年度「創業助成事業」のアナウンスがありました。
この「創業助成事業」とは、都内で創業を予定する人に対し、創業期に必要な経費の一部を助成してくれるものです。助成ですから融資と違い、採択されて一定の手続を行えば、返済の必要はありません。助成の限度額は300万円で、助成対象経費の3分の2まで認められます。助成対象となる経費は人件費、賃借料、備品費など創業期に必要な経費ですから幅広いですね。
創業前の人と、創業後5年未満の個人事業主・法人が対象ですから、今年中に定年起業を行いたいという人、あるいは起業して5年以内であればその人も対象です。個人事業主、法人を問いませんから、定年起業を目指す人にとっては注目したい助成金です。採択されるとは限りませんが、応募すること自体が、いいトレーニングになるはずです。
東京都の創業助成の申請受付期間は5月9日(月)から20日(金)の間なのですが、申請には事前予約が必要で、その事前予約の締め切りが4月28日(木)17時までですから注意が必要です。詳しくは東京都中小企業振興公社のホームページを見てください。
このような助成事業は東京だけでなく、関西などの自治体でも、何らかが実施されているタイミングかなと思いますので、この時期、各自治体の情報をチェックすることが大切だと思います。何なら、足を運んで聞いてみるといいでしょう。 (取材・構成:藤木俊明)