会社に勤めながら定年起業の準備に取りかかりたい、と考える方もいるでしょう。創業セミナーやスクールに参加して事業モデルを検討したり、実際に事業計画を作成してみたり、定年前でもやれることはたくさんあります。
しかし、もうやりたいことも固まっていて、早く船出をしたい。だけどいま会社を退職してしまうのも惜しいという場合もありますね。法人を作り、会社に勤めながら事業に取りかかってはいかがでしょうか? 就業規則などを検討する必要はありますが、法人の代表になることを禁止しているところはあまりないと思います。心配であれば、法人を作っても報酬を得なければいいのです。
それでも心配なら、奥さんに事業計画を話して、代表取締役になってもらったらどうでしょう? 定年後はこういう事業をしていきたい、しかし、なるべく早く事業準備を進めて、定年になったらスムーズにスタートさせたいので、それまで代表取締役をやってくれないか、と相談してみるわけです。
あわててスタートすることをすすめるわけではありませんが、今、政府は起業志望者をさまざまな支援策でサポートしています。補助金なども充実しており、ビジネスモデルが明確なら、定年まで待つより、法人という「いれもの」を先に作り、補助金やサポート制度を活用して、ゆるやかにスタートするのもライフプランのひとつです。
事務所は自宅でもレンタルオフィスでもいいでしょう。どちらにしても、定年起業の場合、ご家族の理解や協力は必須です。奥さんに説明しても興味をもたれない事業だと、再検討の余地があるかもしれませんね。