定年後は、自分のペースで仕事をしていきたいと考えると、コンサルタント的な働き方がイメージしやすいですよね。そのために、何か資格を取ろうと考える方も多いでしょう。定年になる少し前から、できたら、会社に在職中に取得しておく方が望ましいです。
シニア起業の分野で人気の資格の例をいくつか紹介します。
■社会保険労務士‥従業員の採用から退職までの書類の作成や指導、人事全般に対するアドバイス。
■行政書士‥契約書や遺言、会社の定款など役所に提出する書類の作成や作成の代行。
■中小企業診断士‥企業の経営状態の調査や分析、それに基づくコンサルティング。
■ファイナンシャルプランナー‥家計や資産に応じた貯蓄などのプラン立案や相談。
しかし、資格を取っただけでは仕事は来ません。自分でプロモーションする必要があります。ホームページやフェイスブックなどのSNSを活用して、情報発信につとめましょう。
以前ご紹介した『ミラサポ』(中小企業庁が運営する中小企業・小規模企業サポートサイト)の専門家登録などに登録して、いろいろな情報を収集するのもおすすめです。
また、自らセミナーや勉強会を開催したり、逆に、他のセミナーや勉強会、あるいは異業種交流会にこまめに足を運んだりして、名刺交換を行いましょう。
弊社も定期的に交流会を開いていますが、積極的に参加し、どんどん他の参加者に声をかけて、名刺交換を行っている方は、その後の仕事につながる可能性が高いようです。資格があっても、待っているだけでは仕事が来ないことをご理解ください。 (取材・構成:藤木俊明)