株式会社・明生(めいせい)の大村康郎(やすお)さん(57)の実家は、神戸で靴やアパレルの商売をしていました。しかし、だんだん商売がきびしくなってきます。
そこで、大村さんが着目したのが、「靴のクリーニング」でした。靴のメンテナンスを受けて、サービスでクリーニングして返すと、お客さまがことのほか喜ぶことに気がついたのです。世の中には靴の「臭い」で悩む人が多いのですね。
最初はサービスで行っていたのですが、6年ほど前、靴のクリーニングを事業化しようと、「靴洗い.com」というウェブサイトを立ち上げ、東京に拠点を置くため、弊社アントレサロンに支社も構えました。
大村さんによると、靴の臭いにはオゾンが効果的で、除菌・脱臭をすばやく行う乾燥機、靴の素材に合わせた洗剤などと組み合わせ、効果の高いクリーニングシステムを開発しました。
「弊社の靴クリーニングのシステムには大手流通からも引き合いが来ています。東京に拠点を設けたのはさらなるBtoB展開のためです。今はまだ規模も小さいですが、FCなどの展開もすすめています」(大村さん)
神戸と東京の往復生活が続くわけですが、大変ではないでしょうか?
「自分の好きなこと、お金になること、人に喜んでもらえること、その3つが重なるのが今取り組んでいる仕事です。だから全然大丈夫ですよ!」 (取材・構成:藤木俊明)