定年起業の相談を受けるとき、できるだけご自身が経験してきた業界に関係するジャンルをおすすめしています。なぜなら、その業界についての知見があるので、成功確率が高まるからです。まったく知らない業界での起業チャレンジは冒険そのもので、あまりおすすめできません。
自分の知見というものはどれだけ必要とされているのか? 「ビザスク(https://service.visasq.com/business)」というサービスがあります。アドバイスや情報が必要な企業や個人が、“経験は豊富だけれどコンサルのプロではない個人アドバイザー”に向けて、手軽にアドバイスや業界についてのヒアリングをお願いできるサービスです。
ビザスクのアドバイザーに登録するには何か資格が必要なのでしょうか?
「登録に何かの資格が必要ということはありません。さまざまな業界の実務経験のある方がアドバイザーとして登録され、活躍されています(ビザスク代表、端羽英子さん)」
副業として、匿名で登録・利用することはできるのでしょうか?
「基本的には情報の公開をお願いしておりますが、サイト上で氏名の公開・非公開の設定が可能なので、マッチングが成立したときのみ公開という方法もございます(同)」
ただし、同サービスは法人も利用しており、法人のクライアントには個人情報の開示は必須だそうです。しかし、法人クライアントとビザスクは守秘義務に関する取り決めを行っており、個人情報が外部に漏れることはないとのことです。それであれば、副業として検討できそうですね。自社の副業規則と照らし合わせて検討してみてください。
「シニア世代の方は掛け算できる経験を実際にたくさん持っているので、ビザスクに登録し、その経験や知見を共有いただければと考えています(同)」
自分の起業時にも、誰かの知見を聞くことができ、活用できるかもしれませんね。 (取材・構成:藤木俊明)