起業したら、自分の商品やサービスを人に知ってもらわなくてはいけません。お客さまを紹介してもらったり、見込客を獲得したりするのに欠かせない存在がチラシやホームページです。インターネットが苦手な人もいるでしょうが、ホームページを作ることを強くおすすめします。
ホームページには一般的な形式があります。まず、ページの上に社名・商品名・サービス名などを掲載し、その下にいくつかの目次を掲載します。その目次をクリックすると、商品詳細や会社概要などのページが開き、一番下に問い合わせ先を明記するという形式です。
ホームページ作りは専門の会社に頼んでもいいですし、自分で手軽に始められる「みんなのビジネスオンライン」(http://www.minbiz.jp/)のようなサービスを使うのもいいでしょう。これは独立行政法人中小機構やITコーディネータ協会と連携したサービスで、1年間は無料で利用できます。
専門の制作会社に頼む時は「CMS(シーエムエス)で作成してほしい」と依頼しましょう。CMSとは、自分でホームページの更新が簡単に行えるシステムです。ホームページを作っても、ずっと更新されずに古い内容のままだと効果は低いので、定期的に更新します。
しかし、その更新作業を制作会社にいちいちお願いすると費用も手間もかかるので、自分でやれるようにするわけです。また、取り扱う商品によっては、スマートフォンへの対応を考える必要もありますね。
シニアの方は人脈が豊富なので、知人にホームページ制作を依頼することもあるでしょう。しかし、ここは慎重に考えてください。ホームページは、作る人の技量によって完成度が大きく異なります。出来上がりが気に入らなかったり、細かい要望が反映されていなくても、知人にはなかなか言いにくいものです。
したがって、知り合いを頼るよりも、評判のいい業者を探して、それなりの費用を払い、納得のいく仕事をしてもらうほうが結果的にプラスだと思います。 (取材・構成 藤木俊明)