シニア起業家から「交流会で人脈を拡げた」「交流会に参加して起業のヒントを得た」などと聞くことがある。社用で参加する業界の交流会ではなく、自分の意志で参加する起業家との交流会というのはいい刺激になり、ビジネス創出のヒントを与えてくれるのかもしれない。しかし、そういった会に参加するのはハードルが高いのではないかと思う人も多いだろう。実際に銀座セカンドライフの起業家交流会に参加し、その模様をお伝えする。
銀座アントレ交流会は126回を数える。開始前から隣り合う人と名刺交換する参加者の姿があちこちで見られる。開会のあと、PRタイムが設けられ、事前に申請した出席者が順に自社の製品やサービスを壇上でPRを行う。起業家のみならず、金融機関の挨拶があり会場の一角で融資相談も受けるという。参加者には若い世代も多く見られるようだ。
「この交流会は、やる気があって販路を開拓したいという方が多く来られます。弊社は50代、60代の方の起業サポートがメーンですが、交流会には20代から70代まで幅広い年代の方がお越しになりますね。もちろん若い人もウエルカムです」(銀座セカンドライフ代表、片桐実央さん)起業をまだ決めていなくても参加できるのか?
「起業はまだ決めていないけれど起業家と交流したいという方もOKです。お名前とメールアドレスぐらいでいいので名刺を作って参加いただければ、いろんな起業家の話が聞けて、気づきを受けられるんじゃないでしょうか。わたしにもそういう時期がありました」
片桐さんによると、起業前から銀座アントレ交流会に定期的に参加し、『やっと起業しました!』と壇上でPRした人もいるという。起業を決める前に、こういう交流会で情報収集するのも大切なことかもしれない。(取材・構成 藤木俊明)