大きなバッグを背負い、自転車で食事を配達しているスタッフを街で見かけたことはないだろうか? 彼らは「ウーバーイーツ」というサービスの配達員であり、配達数に応じて報酬を得る。シニア世代でも副業または本業として、ウーバーイーツの配達で稼ぐことは可能だろうか? ベテラン配達員の尾崎浩二さんに聞いた。
「シニア世代の人も珍しくないですよ。会社帰りに夕方から3時間ほど配達して5000円ぐらいは稼げるでしょう。自転車が好きなら体を鍛えるためにやるのもいいかもしれません」
残業がなくなったサラリーマンの収入補填(ほてん)になりそうだ。また、土日などに1日みっちり従事すれば1万-1万5000円ぐらいの収入は可能らしい。しかし尾崎さんは、ウーバーイーツのいいところは報酬額そのものより「自由さ」だという。
配達員に登録するとスマートフォンに専用のアプリをいれる。アプリをオンにすると「この人は配達が可能」とウーバーのAI(人工知能)が判断し、仕事を振ってくる。休みたいと思う時はアプリをオフにするだけ。1日中働いてもいいし、自分の好きな時だけ配達に従事してもいい。
「気を使わなくていい仕事ということも大きいですよ」
自転車での配達が体力的につらい人は、バイクを使えばいいという。長い距離の配達が可能になり、その分、報酬は割り増しになる。体力的にも楽だ。ただし、ガソリン代は自分持ちとなる。
時間的な拘束がないウーバーイーツなら「たとえば起業して収入が不安定な時、空き時間に併用してもいいのでは」と尾崎さんは語る。報酬は週給で支払われるのも助かるという。
尾崎さんはツイッター(@tktk2ub)で、ウーバーイーツ仲間のためにいろいろな情報を発信している。興味のある人はフォローしてみてもいいだろう。(取材・構成 藤木俊明)