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夕刊フジ・定年起業への挑戦

【定年起業への挑戦 実践編】“プロボノ”活動は定年後の選択肢を増やす

引き続きプロボノ(社会経験を生かしたボランティア従事者)について、山崎和夫さん(仮名)にお話を伺う。プロボノ活動では報酬はない。もちろん社会課題の解決に貢献するという意義は大きいが、それだけではなく、定年後の選択肢を増やす可能性が高い活動とのことだ。

 「プロボノ活動をしていると地域活動に触れる機会が増え、いろいろ声がかかります。市民センターで講師をやってくれないかといわれ、講師として定期的に飲み代ぐらいはいただいています。自分で関わっているNPOの活動をフランチャイズのような形で展開していくのもおもしろいかもしれないですね」(山崎さん)

 この他にも市民活動支援センターのお手伝いやライターとして原稿を書くなどの仕事をうまく組み合わせて稼いでいきたいと述べる。そんなにお金にはならないかもしれないけど、「定年後の居場所」としてはいいのではないかということだ。居場所は確かに大切だ。

 また、プロボノ活動は本業にもいい影響を与えるとのことだ。会社以外の初めて会う人たちとコミュニケーションを形成しながら仕事を進めていく必要があり、より相手の立場に立って考え、振る舞うようになったと山崎さんは言う。

 報酬はないものの、自分のコミュニケーションスキルを磨くことができ、会社外の人的ネットワークを広げることができるプロボノ活動。定年後の選択肢を広げるためにはおもしろそうだ。具体的には「サービスグラント」のホームページから登録し、自分の得意なプロジェクトがあったら手を上げるといいという。山崎さんは最後につけ加えた。

「こうした活動をしていると、報道で知る以上に本当の社会課題に直面します。そんな中、支援した相手から『どうもありがとう』と感謝されるとほんとうにうれしいです」。大きなモチベーションになるのだ。(取材・構成 藤木俊明)

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