夕刊フジ定年起業応援サロン第5回は、「週末の達人」「朝の達人」などの著書で知られるビジネス作家の小石雄一さん(60)を迎え、「定年楽園生活」というテーマで話を聞いた。
小石さんは定年後を楽園にするためには「時間×人脈×情報」が大切と語った。
「まずは時間の有効活用です。健康寿命の物差しで考えると、実は定年後10年ぐらいしか健康で自由に使える時間はありません。何かやるなら今です。人脈については地域コミュニティーとの関わり方が大切でしょう。情報は知的アウトプットです。私の場合は文章を書くことですが、異分野への挑戦も始めています」
異分野とは、小石さんが大好きな沖縄での活動を広げていくこと。挑戦したいテーマとは「泡盛新聞関東本局の設立」「沖縄ビジネス作家協会の再開」、そして「沖縄での居酒屋経営」だという。
「大好きなエリアに、いつも寄れる自分のお店があるとうれしいですよね。個人で大きなリスクを負うのではなく、仲間同士で出資して店を出し、普段の運営は地元の友人におまかせします。みなさん、沖縄で居酒屋をやりませんか!」
それは内輪でのクラウドファンディングのようなイメージらしい。小石さんが呼びかけると、参加者からは「面白そう」という声が上がった。
小石さんは今後もホームページ「週末の達人」(http://weekend-master.com)で「定年楽園生活」について情報発信を続けていくと語り、話を締めくくった。
参加者からは「定年楽園生活のコンセプトは収支トントンでいい。その中で自己実現をはかることが大事ということだろう」「定年後の『事業』は、儲けを考えなければ『自業』なのでしょうね」といった感想が出ていた。小石さんの話をそれぞれ自分なりの解釈で受け止めたようだ。(取材・構成 藤木俊明)