定年起業に向け、副業によって自分で稼ぐ力を養うのはいいことだと思います。どうせなら自分が好きなことで副業収入が得られれば、さらに楽しいでしょう。
たとえば、書くことが好きな人は、自分の小説やコラムで原稿料を稼げるといいですよね。しかしこれまで、原稿料で稼ぐのは簡単なことではありませんでした。
ところが、インターネットの普及により、気軽に自分のコラムを有料で販売できるサービスができたのです。「note(ノート)」(https://note.mu/)というサービスで、これはクリエーターのためのクラウド上の投稿場所です。クリエーターといっても、アマチュアもたくさん参加しているようです。ブログの文章を販売するような気軽さで始められます。
価格は1作品につき100円から1万円まで、クリエーターが自由に決められます。noteで公開すると、いろいろな人が読みに来ます。そこに気に入った作品(コンテンツ)があれば、「投げ銭」をしてくれるのです。その収入から所定の決済手数料とプラットフォーム使用料を差し引いた額が、投稿したクリエーターに振り込まれるようになっています。
やり方はまず、自分でコラムを書きます。そして、「ここから先は有料です。読みたい人は100円お願いします」と設定します。コラムは文章だけでなく、写真やイラストでもかまいません。マンガを投稿している人も多いようです。
実名を公開する必要もないですし、リスクや原価はかかりません。もちろん、簡単には売れないと思います。最初は大した売り上げは見込めないでしょう。けれど、「小さく稼ぐ」トレーニングにはなります。 (取材・構成:藤木俊明)