少子高齢化の問題が深刻化する中、「介護離職防止」のワンストップサービスを事業化したのが田中肇氏(59歳)=写真=だ。自らも介護に悩んだ経験を持つ田中氏にその事業計画を聞く。
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長年証券会社に勤めていたのですが、早期退職に応じて独立したとたん、親の介護問題に直面しました。一旦会社をクローズし、介護問題が落ち着いてから、あらためて大手介護サービス事業者に入社します。そこで感じたことは、介護業界は細分化されていて、総合的に見ることができる人材が少ないということでした。そんな時BtoBでのサービス、「介護離職防止」に関することを、企業が一括でアウトソーシングできる会社のアイデアが浮かんだのです。
タイミングは今しかないと考えて、大手介護を退職し平成27年3月にワークケアバランス株式会社を設立しました。「介護を心配せずに仕事に全力投球」できる環境づくりをお手伝いします。
契約を結んだ企業を次のステップで支援します。
まず、社員の介護リスクに関するアンケートを無記名で行い、状況を分析し、職場環境の見直しをアドバイスします。
次にセミナーを開き、社員1人1人に介護に関する問題解決能力を高めてもらいます。
契約を結んだ企業の社員は、自身の介護問題に関して、メールや電話で弊社に無料で相談することができます。
さらに次のステップとして、個人的に対面で相談したいと言う場合には、個人から別途コンサルティング料をいただきます。
私は事業売上の目標を年間2千万円とし、BtoBの「介護離職防止」ワンストップコンサルティングサービスの売上で70%、そしてそこから発生するBtoCの個人コンサルティングサービスで30%と見込んでいます。
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田中氏の提供するサービスについては助成を受けられる可能性があると言う。後編にてポイントを伺うことにする。(藤木俊明)
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企画協力・銀座セカンドライフ
「定年起業」を支援する会社。主催する起業セミナーや交流会は年間100回を超え、起業相談は毎月150件で延べ7000件を超える。銀座・八重洲・新宿・池袋・横浜などにレンタルオフィス「アントレサロン」を計8店舗運営中。問い合わせはフリーダイヤル0120・08・4105