Q1:なぜ起業しようと思いましたか?
A1:明日の自分が見えてしまう自分ではなく、明日の自分を描ける自分でありたいとの気持ちが基本です。
したがって、国を頼ることなく、国を利用させて頂き、成功の暁には利益の社会還元を精神として、気合が
ある限り、88歳定年まで勤めることができるのがわが社です。すなわち、少なくとも88歳までは生きることを義務とする会社作り、そんなユニーク企業を実現させてみようというのが動機です。
夢を持てなくなった擦り切れ症候群の団塊世代が右にも左にもウヨウヨしていたら気持ちが悪いではありませんか。
Q2:起業前(起業前の数ヵ月間)、起業後で苦労したことは何ですか。
A2:大変だ、疲れるな、クレイジーと思うことはあっても、苦労などと思ったことはありません。
資金繰りの苦労なんて当たり前ですから、それを苦労と思うなら企業家はやめるべき。
強いてあげれば、起業前も起業後も睡眠時間が普通のサラリーマン時代より圧倒的に少なくなったことと、
勝手な自分が振り回すことになる妻や家族らに思わぬ苦労をさせてしまっていることが心に重い苦労です。
苦心することは自分も含めた周囲全員の健康維持です。周囲がみんな若ければよいのですが、それが何とも
簡単ではありません。
Q3:Q2で経験した苦労はどのように解消しましたか?
A3:企業がゴーイングコンサーンであることと同様に、それにまつわる苦労というのは必ずついてくるもの。 ですから成長の段階毎で一つが消えればまた生まれます。解消することはありませんから、苦労と思わぬがよいです。苦労から逃げるつもりなら、いつだって首を吊って解消できてしまうものですから。 あえて言うなら、企業活動の成果のみが全ての苦労を解消するものなのでしょうが、その成果を出すために 健康な生活を犠牲にまでする必要はないと考えています。仕事は命、でも命は仕事ではありません。
Q4:起業して良かったと思うことは何ですか。
A4:自由に尽きます。会社組織内にあっては接触すらできない方々とも直接お目にかかることができて、改めて勉強をさせられます。組織を離脱して、初めて学校を卒業できたような気分です。 直接的に自分の力が反映されて、大小に拘わらず世の中の役に立つ仕事ができることは嬉しいことです。 また、わずらわしい人間関係を避けることができるゆえにストレスが少ないため病気になりにくい体になりました。最近の政治家に近くなったのでしょうか。
Q5:これから起業しようと考えている方に対してアドバイスをするとしたらどのようなことですか?
A5:ゼロからのスタートと、1からのスタートは大きな違いです。高齢で失敗を恐れるならば1からのスタートの道を選ばれるとよいです。資金と人脈があり意欲旺盛なら、十分な準備を経てゼロからのスタートされることは自分の可能性を大きく広げることになるでしょう。一気の勝負の心構えが必要です。
成功するビジネスは的確性とスピードが第一条件になるので、それをどうするかを詰めておくことが大事。
それから、資本主義の本質は詐欺の世界と紙一重です。躓かないためには、詐欺かどうか判断する目を養うことが重要です。世の中、回りは詐欺だらけと思っておいたほうがよいです。コンプライアンス意識のない人々とはお付き合いしないことです。