スマートフォンやタブレットを活用しECサイトや美容サロンなどの集客コンサルティングを行うのはデジタルアシスト(東京都中央区)だ。2012年、鈴木順社長が起業し、現在、支援するクライアントは約10社に上る。
前職では長年に渡り社内情報システムの開発と運営業務に従事してきたため、顧客やエンドユーザと接する機会は少なかった。それが起業後は顧客と自ら接点を持ち、個別にコンサルティングを行う会社を立ち上げた理由は2つある。
一つ目は、東日本大震災を契機に何か人助けになる仕事をしたいと強く思うようになったことだ。60歳を過ぎてキャリアがひと段落し、自分と社会との関わり方を考え直すタイミングにもなった。震災被害で困窮する人の様子を知る度に、何の不自由もない自分が手助けできることはないかと強く感じたという。
もう1点は、iPhoneやiPadなどデジタルデバイスの画期的な製品が登場し、今後はこれらに関係するサービスこそ世の中の人々に必要とされるはずだと強く感じたことだ。今迄システムの開発運営に携わりコンピュータの進化を見てきたからこそ、自分もすぐに取り組もうと考えた。
そこから先輩の経営コンサルタントのアドバイスに従い、自ら考えた小規模事業者向け集客アドバイスとスマホサイトの構築・フォローを始める。SNSのフェイスブックを使ったコミュニケーション方法を指導。回を重ねて顧客の集客結果を検証し、徐々にロジカルな集客コミュニケーション戦略を構築してきた。SNSでの情報発信と顧客をファンとして取り込む手法は手軽で低コストだが、集客や売上アップに役立っているとのことだ。 「未経験の仕事でしたが、今では顧客の役に立てるのが何よりの歓びです」