企業コンサルティングと経営支援を手がけるイーズ・グループ(東京都中央区)。同社は親子2人の共同設立で、古舘博義社長が経営戦略、息子が広告のコンサルティングを受け持つ。
古舘社長はソニーに30年以上勤務し、テレビ生産工場立ち上げをはじめとした海外展開を担当。また「スカパー」「so-net」などのビジネスモデルの提案や販売会社の仕組みづくりといった経営戦略を手掛け、58歳で退職した後もコンサルタントとして同社の経営戦略アドバイスを行っていた。一方、息子は流通販促の企画・制作に携わっていたが、2人は昨年6月に同社を設立した。
「会社員時代は家庭をかえりみず、企業のために一心不乱に働きましたので、父親として接する機会が少なかったことを気がかりに思っていました。退職して、“独立している”という共通点を持ってから、互いの強みを生かして一緒に企業のサポートができることに気づいたのです」
こうして、古舘社長自身はマネジメントメンターとして技術応用や販路開拓を企業に提案している。その一例として、これまで検査用特殊照明を販売していたメーカーに大手宝飾企業への販売を提案。「展示品用の照明に使いたい」と高評価を得た。
今後もマネジメントメンターとして、優れた技術を持つ中小企業同士、または中小企業と大手企業の協業を仲介していきたいという。
「企業が相互に専門性を出しあえば、それぞれの強みを生かした新しい用途が見つかります。さまざまな業界とのマッチングを提案し、企業の成長に貢献していきたいです」