「もっと気軽に自分で本を出版したいという願いを叶えたい」
こう話すのはオンデマンドを利用して依頼者の自著出版を促すグッドタイム出版(茨城県取手市)の武津文雄社長だ。
オンデマンド出版とは、データを納品するだけで本を作ることができ、注文に応じて1冊からの印刷・出荷が可能なサービスのことを指す。
一般的に原稿を出版社へ持ち込んで自費出版をするには数百万円が必要で、個人にはなかなか難しいのが現状である。その点、同サービスなら10分の1以下の価格で出版でき、加えて在庫を抱える心配がない。
「中高年で本を書いて出したいと考える人は多い」と武津社長の話すように、現在50~70代のクライアントが同社から自著を出している。出版に際して、元編集記者である武津社長が校正などのアドバイスを行うため、初心者でも安心して任せやすい。また、納品データの書式はword文書をはじめ、手書きの原稿をスキャンした画像データやPDFデータでも対応可能で、高年齢層が出版に乗り出しやすくしている。
今後は著作を持つことで自分のブランディングに繋がるという考えから、低コストを打ち出して資金の少ない起業家たちへの拡大も図っている。