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平成出版株式会社 代表取締役 須田 早 様のインタビュー

過去のしがらみに頼らない

須田 早

平成出版株式会社

代表取締役 須田 早 様

今回は「平成出版株式会社」代表取締役の須田 早さんにお話を伺いました。須田さんは前職の出版社でのご経験から、新企画や低コストでの出版についてご提案されています。

Q1:起業したお仕事の内容を教えてください。


出版社です。ただし、従来の出版社とはちがうカタチを目ざしています。


 


Q2:前職のご経験を教えてください。


「サルにもわかる」シリーズで有名な出版社を三十代で起業しました。


約5年間で、社員をゼロ人から60人へ、売上高を年平均2.7倍でトータル40倍くらいに伸ばしたのですが、社長である私の至らなさ、財務が決定的に弱かったという理由で、十三年前に倒産となりました。


本がすべて売れなかったかというとそうではなく、パソコン書籍などは最後まで実売率90パーセント台でしたから、古くからの友人は、今でも残念に思ってくれています。


 


Q3:なぜ起業しようと思いましたか?


出版に関わることを避けて、映像制作や人材サービスの会社を立ち上げたことがありますが、長引く不況などの影響もあり、今ひとつうまくいきませんでした。


あるとき、「須田さんは出版について、どんな質問をしても即答で明解ですね」と言われました。確かに出版については、書店営業、広告営業、編集、財務、経営、ライター、フリー編集者、カメラマン、デザイン、校正、とほとんどすべての職務を経験しています。自分を振り返り、やはり出版に戻ろうと決意しました。


 


Q4:起業前(起業前の数ヵ月間)、起業後で苦労したことは何ですか。


まず第1に、自分の思いきり(決意)と自己改革です。第2に運転資金、第3に人材です。


 


Q5:Q4経験した苦労はどのように解消しましたか?


いまでも手探りの状態です。


 


Q6:起業して良かったと思うことは何ですか。


自分の熱意を理解してもらうと、人がついてきてくれる、という実感でしょうか。


 


Q7:これから起業しようと考えている方に対してアドバイスをするとしたらどのようなことですか?


知り合いで起業した人は、ほとんどの人が前職の延長で、働いていた会社と同じような仕事を、自分の会社に「移植」するために起業している感じです。自分は意外に義理堅いというか、二十年近く前に起業したときも、最初の一年間は、そこで使った編集スタッフを使わないように心がけました。


今の状態は、あえて望まなくてもゼロからの起業ですが(笑)、過去のしがらみに頼らない決意、というのは、意外に大事なのではないでしょうか。


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