国際展示会に特化した営業代行会社・One&Only Exhibitionsは、成果報酬型で出展見込み客への営業を行っている。
出展社営業は、主催社側が営業部隊を組んで行われているため、専門の営業代行業者は珍しいが、福田悟社長は一念発起して今年1月に同社を設立。わずか3か月で主催社2社と契約を締結し、すでに成果報酬で数万円の収入を得ている。
なぜ、同社は短期間で主催社との契約締結に至ったのか。その理由を福田社長は、「展示会ビジネスに30年以上携わった経験を買ってくださった」からだと話す。
福田氏は28歳でカーナーズエクスポジション(現:リードエグジビジョンジャパン)へ入社し、得意の英語を活かして海外営業職として活躍。36歳の頃に外国語教育事業を起業しながらも、展示会のエージェントを請け負うなどして収入を得ていた。
40代後半になったある時、福田氏は前職の同僚からの誘いでイベント会社のスペースメディアジャパンに転職。そこで2020年の東京五輪に向けて盛り上がるスポーツ関連展示会の営業に携わったことを機に、2017年には資本金200万円で独立を決心した。
「さまざまな展示会の価値を出展社に販売するこの仕事に、改めてやりがいを感じたのです。一生涯取り組みたい“天職”だと確信しました」と福田氏は振り返る。
同社の報酬体系は、主催社から支払われる一定の活動費と、1件の成約につき出展料の15%を成果報酬として得る仕組みだ。
「今後は主催社として展示会の共催を計画していきたい」と福田氏は意欲を見せている。